最近、人気の間取りの上位としてあげられるのが、玄関のシューズクローク。
玄関クローゼット、シューズクローゼット、シューズインクロゼットなどとも呼ばれますが、いずれにせよ玄関に設けた収納スペースのことで、靴のまま歩いて入っていけるのが特徴です。
最近とりわけ人気を博するようになった一因には、コロナ禍の影響もあります。今回はシューズクロークのメリットや、どのようなタイプがあるかを紹介します。
■シューズクロークがコロナ禍で話題に!
2020年、すなわちコロナ禍に実施されたアンケート調査によると、新築住宅でシューズクロークを設置したケースは約9割にものぼるとのこと。
玄関には当然ながら靴を収納するスペースが必要ですが、従来は靴箱(シューズボックス)などの家具が中心でした。
しかし靴しか収納できないシューズボックスに対し、シューズクロークなら立体的に収納をつくることができるので、小さなスペースでも靴だけでなく、傘やスーツケース、ベビーカーや外遊び用のおもちゃなど、さまざまなモノをしまうことができます。
ここで注目したいのが、ハンガーパイプなどを取り付けておけば、帰宅時にコートを玄関で脱いで掛けておけるということ。ウイルスや花粉など家のなかに持ち込みたくないものを防げるメリットがあるのです。
■シューズクロークにはどんなタイプがある?
シューズクロークには、出入り口が一カ所のみで奥が行き止まりになっているウォークインタイプと、出入り口が2つあって室内にそのままアクセスできるウォークスルータイプがあります。
ウォークインタイプは3面が壁になるため、収納を造作できる面積が増えるのがメリット。
対してウォークスルータイプは壁が2面しかありませんが、コロナ対策に有効な動線計画がつくれます。
例えばシューズクロークからすぐに洗面所・浴室へアプローチできるようにすれば、帰宅後にシューズクロークでコートを脱ぎ、そのまま洗面所に入って手洗い・うがいをして、さらにシャワーを浴びて着替えるという、一連の感染症対策を可能にします。
厚生労働省が公表している「新しい生活様式」の実践として、手洗い・うがいはもちろんのこと、人混みの多い場所に行ったあとはシャワーを浴びることが推奨されているので、家族と接触せずに感染症対策がとれるのはありがたいですね。
■シューズクロークの設置で知っておきたい注意点
ウォークスルータイプのシューズクロークをつくるのなら、家全体との間取りやライフスタイルとすり合わせをしながら、設置することが重要です。
もしも玄関まわりに小さな手洗い場を設けて、ここで手洗い・うがいを済ませるのなら、無理に洗面室とつなげる必要はありません。シューズクロークとパントリーをつなげれば、水や米など重い食材や備蓄品を、帰宅後スムーズにしまえる家事ラク動線がつくれます。
ちなみに玄関まわりに手洗い場をつくっておくと、来客をプライベートな洗面所に入れずに手洗い・うがいをうながせるので便利ですよ。
扉については、開き戸よりもスペースをとらない引き戸がおすすめです。
また扉をつけず、壁をドア型やアーチ型にくりぬいて扉をつけないタイプも、出入りをするたびに扉を開け閉めする必要がないので人気です。
もう一つ気をつけておきたいのは、換気。シューズクロークは湿気がたまりやすいので、換気できる小窓や換気扇をつけないとにおいがこもってしまいます。特に濡れた靴は蒸れてイヤなにおいを発するので、換気対策は十分に備えておきたいですね。
ムトウ建設は湘南エリアやシーサイドエリアの家づくりのプロフェッショナルです。
湘南エリア特有の気候やライフスタイルに合わせて、実用的で使い勝手のよいプランニングの提案や、水まわり工事に定評があります。新築はもちろん、小さなリフォームから全面的なリノベーションまで承っておりますので、シューズクロークを設置したい、あるいは玄関に手洗い場をつけたいとお考えでしたら、お気軽にご相談ください。